“ただの店舗運営”じゃない。
こんなに奥深い、店長の仕事
スーパーの店長の仕事といえば、売上管理や店舗オペレーションのイメージが強いかもしれません。
実際はそれらに加えて、地域のお客様との関係をつくり、社員一人ひとりの力を引き出しながら、自身の目指すお店を形にしていく仕事です。
サミットの店長・K.Kさんは、入社から26年間、生鮮部門のチーフ・副店長・店長と、着実にキャリアを重ねてきました。そんなK.Kさんが副店長時代に発案したのが、「はじめてのおかいもの」というユニークな体験型イベント。
来店されたお子さんがお買い物メモを手に売場を歩き、商品を探し、会計まで完結する——お子さんも、家族の方も、社員も皆がワクワクするようなイベントによって、お店の空気そのものを変えていきました。
スーパーの店長という仕事の面白さを、K.Kさん自身の言葉でたっぷり語ってもらいました。
経て、店長に。
入社から26年、サミットで働き続けてきたK.Kさん。精肉部門でのキャリアをスタートし、チーフとして7年間現場力を磨いた後、副店長として4店舗を経験。その後、店長に就任しました。副店長時代に発案した「はじめてのおかいもの」は、今も各店舗で受け継がれています。二児の父でもあるK.Kさんが語る、スーパーの店長という仕事のリアルとは。

- 入社26年目
- 店長
入社から26年、サミットで働き続けてきたK.Kさん。精肉部門でのキャリアをスタートし、チーフとして7年間現場力を磨いた後、副店長として4店舗を経験。その後、店長に就任しました。副店長時代に発案した「はじめてのおかいもの」は、今も各店舗で受け継がれています。二児の父でもあるK.Kさんが語る、スーパーの店長という仕事のリアルとは。
お子さんの「できた!」を、
店内で経験してもらいたい
親の視点でひらめいた、
店舗のイベント
「はじめてのおかいもの」が生まれたのは、当時、副店長として勤務していた店舗の開店記念イベント「誕生祭」を企画するタイミングでした。
地域のお客様に何か喜んでもらえる取り組みができないかと考えていたとき、ふと頭に浮かんだのが当時3歳と6歳だった自分の子どもたちのことでした。
自分自身、「子どもが自分で何かをやり遂げる経験」の大切さをいつも感じていました。テレビでよく見る"おつかいの体験の番組"に憧れながらも、道路を渡るリスクなどを考えると、なかなか実践しにくい。
でもスーパーの店内であれば、社員の目が届き、安全に配慮しながら同じような体験ができるのではないかという考えが「はじめてのおかいもの」の出発点です。
企画の全体像——子どもが
「自分で聞く」体験を設計
保護者の方の手書きの「お買い物メモ」を手に、お子さんが売場で商品を探します。
商品を見つけ、レジに並び、お会計をして、袋に詰める、すべてを自分でやりきって「ミッション達成」です。

このイベントの目的は、「一人で完璧に買い物ができること」ではありません。一番大切にしているのは、お子さんが勇気を出して人に話しかける体験です。
だからこそ、お買い物メモの内容には細かいこだわりがあります。「トマト1個」のような分かりやすいものだけでなく、「ひき肉200g」や「〇〇のシーチキン」など、自分では判断がつかず、店員さんに聞かないとたどり着けないものを意図的に混ぜてもらいます。また、事前練習はなるべくしないようにお願いしています。それも、「初めての状況で、自分で切り開いていく」という体験の価値を守るためです。
参加前には必ず親御さんにこの趣旨を丁寧に説明し、納得いただいてからスタートします。
前例がなくても
「皆でやってみよう!」で
チームで作り上げた企画
周囲が「ぜひやってみよう」と
背中を押してくれた
前例のない企画だっただけに、最初は手探りでした。店長や本部の担当者に相談すると、安全面なども一緒に確認しながら、実施に向けて進めていきました。
サミットには、社員のアイデアを大切にしてくれる風土があります。「こういうことをやってみたい」という思いを、つぶすのではなく一緒に形にしようとしてくれる——その文化があったからこそ、この企画は生まれました。
社員たちから次々と
アイデアが生まれた
お店の社員も、最初から前向きに動いてくれました。「そばに見守り係がいた方がいい」「子どもがチャレンジ中だと分かるようにタスキをつけよう」「終わったら達成の記念写真を撮ってあげよう」など、様々なアイデアが飛び出しました。

達成後に渡す記念の用紙も、当時のレジの社員がデザインしてくれたものです。
「はじめてのおかいもの」は、自分一人では絶対につくれなかったな、と今でも思います。
見守り係の仕組みも、タスキも、記念写真も、皆の知恵があって初めてできた企画です。回を重ねるごとに、「こうすれば喜ぶよね」「ああすれば安全だよね」って意見が次々と出てきて、皆でつくりあげたという感覚があり、嬉しかったです。
スーパーが、地域の
「思い出の場所」に
なっていく
店内がふわっと、
あたたかくなる瞬間
実際にやってみると、参加しているご家族だけでなく、周りで買い物しているお客様も「頑張ってね」と自然に声をかけてくれるんです。自分の子どもや孫を見るような眼差しで見守ってくれる——店内がふわっとあたたかい空気に包まれる、その瞬間が本当に忘れられません。
スーパーは、家族の
「小さなイベント」の場所
スーパーって、食べ物や日用品を買うだけの場所じゃないと思っているんです。
ご夫婦で来てくれたり、家族でちょっとしたお出かけ感覚で来てくれたり、スーパーって実は、そういう「小さなイベント」の場所でもある。
日常の買い物の中で「今日の夕飯、何にしようか」という会話が生まれたり、節分やクリスマスといった年間の行事を通じて家族の食卓が豊かになったりする。そういうきっかけをつくれる場所であってほしいと、ずっと思っています。

「はじめてのおかいもの」も、その延長線上にある企画です。子どもが挑戦して「できた」と感じた体験が、家に帰ってからも家族の会話になる。スーパーを通じて、「家族の絆や笑顔が少しでも増えるお手伝いがしたい」。それが、この仕事をしている一番の理由かもしれません。
イベントが口コミで広がり、
地域のつながりになった
参加したご家族は、その後もお店で声をかけてくれます。先日も、以前参加してくれたお子さんが手を振ってくれて、「ママのお腹に赤ちゃんがいるんだよ」と話してくれました。イベントがきっかけで生まれた会話が、そのまま地域とのつながりになっていくのを感じます。
ママ友の口コミで「うちの子もやってみたい」という声が広がり、募集が出るのを待ってくださっている方も現れるほどでした。
じゃんけん大会のように多くの人を一度に巻き込める企画とは異なり、一組のご家族と本気で向き合う時間が、一生の思い出になることがある、それがこのイベントの価値だと思っています。
イベントに参加したお子さんが、将来的にはサミットでアルバイトしてくれるようになったら、こんなに嬉しいことはないですね(笑)。
子どもへの見方が変わり、
社員全体の接客が
変わっていった
スーパーでは、小さなお子さんが走り回ったり大きな声を出したりすると、どうしても「注意しなければ」という視点で見てしまいがちです。でも「はじめてのおかいもの」を通じてお子さんと接すると、社員の見方が変わってきます。
自分の子どもの小さな頃を思い出したり、孫を見ているような気持ちになったりして、子どもたちに対してより温かく接することができるようになる、そんな変化を社員から感じています。

また、イベントを通じてお客様と接する機会が増えることで、「次に来てくれたらこう対応してあげよう」「もっとこうすれば喜んでもらえる」といった前向きな改善意識も生まれます。社員同士の一体感も高まり、店舗全体の雰囲気が柔らかくなる効果もありました。
イベントを機にお客様との距離が縮まることで、接客に対する意識が自然と上がっていき、数字には見えにくいところですが、確実にお店が変わっていく実感がありますね。
スーパーの店長の仕事は、
皆の小さな成長を
かけ合わせていくこと
特別なスキルより、
成長を楽しめること
スーパーの店長という仕事は、売上や人員のオペレーション管理だけではありません。地域のお客様との関係づくり、社員一人ひとりの成長を見守りながら一緒にお店をつくっていくことに面白さがあります。
この仕事が向いているのは、特別なスキルを持った人ではなく、日々の小さな変化を成長として楽しめる人だと思っています。数百人いる社員が商品を前よりきれいに陳列できるようになった、作業が早くなった、接客がひとつ丁寧になったなどの、日々の成長実感の積み重ねが、この仕事の醍醐味です。

昨日も、開店後にパンを並べている社員が「今日の並べ方どう思いますか?すごく綺麗だと思うんですよ」と話しかけてきてくれました。「本当に綺麗だね!」と伝えると、とても嬉しそうな顔をしてくれたんです。
そういう小さな瞬間の積み重ねが、このお店をつくっているんだと改めて感じました。
お客様と一緒に、
お店をつくっていきたい
今では、新しい取り組みも始めています。お客様から季節ごとの川柳を募集し、社員が店内でラジオのように読み上げるというものです。
社員が自分の体験や雑談を交えながら紹介することで、お客様から「今日はまだ読んでないね」「先日のはとても良かったですよ」と声をかけてもらえるようになっています。

スーパーにはまだまだ可能性があると思っています。社員一人ひとりの個性や想いをお客様にもっと伝えることができれば、お店はより身近な場所になっていく。さらには、お客様にもお店づくりに関わっていただくような取り組みを広げていきたい——そんな思いを持ちながら、日々お店に立っています。
この店舗には約110名の社員がいて、1日の稼働は60名ほど。一人では絶対にできない仕事だからこそ、皆で意見を出し合い、協力しながらつくっていくことに面白さも難しさも、そしてまだまだ大きな可能性もあると感じています。
「地域と生きる」仕事
売上を管理し、オペレーションを回すだけが、スーパーの店長の仕事ではありません。地域のお客様との関係をつくり、社員一人ひとりの成長を支え、お店を毎日少しずつ良くしていく。その積み重ねの先に、地域になくてはならない場所が生まれます。K.Kさんの「はじめてのおかいもの」はその象徴です。子どもの「できた」という体験が、親の笑顔につながり、地域のつながりへと広がっていく。日々の仕事の中で「できることが増えていく実感」を持ちながら、小さな成長を楽しめる人が活躍できる場所です。スーパーの店長とは、食を通じて人の暮らしに関わり続ける、奥深い仕事です。
年2回の7連続休暇あり!
サミット株式会社
サミットは、住友商事グループとして首都圏に126店舗※を展開する食品スーパーマーケットです。「サミットが日本のスーパーマーケットを楽しくする」を事業ビジョンに掲げ、経営理念である「嘘の無い仕事」のもと、正直な商売や、年2回の7連続休暇など、社員が自分らしく働ける環境づくりにも力を入れています。
※2026年6月時点の情報です。